平成27年度の地域別最低賃金が10月に発令されました。

最低賃金制度とは、最低賃金法に基づき国が賃金の最低限度を定め、

使用者は、その最低賃金額以上の賃金を支払わなければならないとする制度です。

最低賃金には、地域別最低賃金及び特定最低賃金の2種類があり、

地域別最低賃金及び特定最低賃金の両方が同時に適用される場合には、

使用者は高い方の最低賃金額以上の賃金を支払わなければなりません。

使用者が労働者に最低賃金未満の賃金しか支払っていない場合には、

使用者は労働者に対してその差額を支払わなくてはなりません。

地域別最低賃金額以上の賃金額を支払わない場合には、罰則(50万円以下の罰金)が定められています。

なお、特定(産業別)最低賃金額以上の賃金額を支払わない場合には、労働基準法に罰則(30万円以下の罰金)が定められています。

今年度の都道府県別の引き上げ額は時給20円アップを最高に

19円、18円、17円、16円と上がり幅が分けられ、全国加重平均は798(18円引き上げ)で、

最低賃金が時給で示されるようになった平成14年以降最大の引き上げ幅(昨年度は780円で引き上げ幅は16)となっているようです。

 各都道府県の平成27年度地域別最低賃金額及び発効年月日

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/