千葉の税理士、長谷川陽介税理士事務所 江尻です。

確定申告の忙しさを言い訳にすっかりブログをさぼってしまいました。
今月から定期的に更新していきたいと思いますので宜しくお願い致します。

さて今回のテーマですが、先日、関与先の社長から「江尻さんは売上と利益の話ばかりするけど、自分が知りたいのは会社の資産が増えているのか減っているかなんだよ」とお叱りを受けました。こういった内容のご指摘は他の会社の社長からも受けたことがあります。

これは、私たち税理士事務所の人間が自戒すべきところなのですが、税金が利益(所得)に課されるという性質があり、また会計においても利益計算に重きを置いているため、どうしても利益に関する話が多くなってしまう傾向があります。しかし経営者の立場からすると、運転資金はどのくらいあるかとか、来月の支払いは大丈夫かなど、資金繰りこそが差し迫った現実の問題であって、帳簿上の利益の話は二の次で、お金の流れであるキャッシュフローこそが一番知りたい情報なのだということに気づかされました。

もちろん会社の現状を把握するうえで、売上、経費、利益の話は重要なことで、経営者には会計的な考え方、数字の見方を理解していただきたいと思って話をするのですが、今回のことで、そもそも相手が欲している情報とズレがあることを理解せずに自分が伝えたい事を今まで押し売りしていたんだということに気づかされ、こちらが提供している情報をもっとお客様の立場に立って考えなければいけないとおおいに反省しました。

もし、最初に相手が欲している情報を伝えたうえで、自分が伝えたい情報を伝えれば、相手も自分がほしい情報のプラスアルファとしてすんなり受け入れてもらえ、それと同時にその情報自体も本当に価値のある情報になりえるのではないでしょうか。

また長くなってしまったので次回に続きます。