財務省から法人企業統計調査結果(平成26年度)が公表されました。
- 収益及び設備投資ともに前年度を上回る -

財務省が、9月1日に「法人企業統計調査結果(平成26年度)」を公表しました。
これによりますと、全産業(金融業、保険業を除きます。)の売上高、経常利益及び設備投資は、製造業、非製造業ともに対前年度比で増収、増益及び増加となっています。

1.収益の状況
(1) 売上高(金融業、保険業を除きます。)
売上高は1,447兆8,425億円で、対前年度増加率(以下「増加率」といいます。)は2.7%となっています。
業種別にみると、製造業では、金属製品などで減収となったものの、電気機械、食料品などで増収となったことから、製造業全体では2.8%となっています。
一方、非製造業では、不動産業、情報通信業などで減収となったものの、卸売業、小売業、建設業などで増収となったことから、非製造業全体では2.7%となっています。
資本金階層別の増加率では、10億円以上の階層は1.0%、1億円~10億円の階層は9.8%、1,000万円~1億円の階層は1.4%、1,000万円未満の階層は3.1%となっています。

(2) 経常利益(金融業、保険業を除きます。)
経常利益は64兆5,861億円で、増加率は8.3%となっています。
業種別にみると、製造業では、石油・石炭、化学などで減益となったものの、情報通信機械、電気機械などで増益となったことから、製造業全体では9.3%となっています。
一方、非製造業では、卸売業、小売業などで減益となったものの、建設業、サービス業などで増益となったことから、非製造業全体では7.7%となっています。
資本金階層別の増加率では、10億円以上の階層は7.5%、1億円~10億円の階層は13.6%、1,000万円~1億円の階層は3.8%、1,000万円未満の階層は34.3%となっています。

2.投資の状況
(1) 設備投資(金融業、保険業を除きます。)
設備投資額は39兆8,228億円で、増加率は7.8%となっています。
業種別にみると、製造業では、食料品、化学などで減少したものの、電気機械、輸送用機械などで増加したことから、製造業全体では6.8%となっています。
一方、非製造業では、情報通信業、運輸業、郵便業などで減少したものの、電気業、不動産業などで増加したことから、非製造業全体では8.3%となっています。
資本金階層別の増加率では、10億円以上の階層は4.6%、1億円~10億円の階層は2.5%、1,000万円~1億円の階層は12.2%、1,000万円未満の階層は18.5%となっています。

詳細については「財務省ホームページ(新着情報→財務総研)」をご参照ください。